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投資の漫画、インベスターZの2巻で紹介されていた「臆病者のための株入門」を読んでみて、株式投資について勉強になりすぎましたのでご紹介していきます。

株式投資はギャンブルである

著者の橘さんは「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ」のときと同様に切れ味鋭い論調で株式投資について学ぶことができます。

たとえば、次のような一節。

投資は偶然性に左右されるゲームであり、確実に儲かる方法などどこにも存在しない。だが、確実に損をする方法ならいくらでもある。
金融リテラシーは、投資家が身を守るための唯一にして最大の武器なのである。

「偶然性に左右されるゲーム」とは、つまりパチンコや競馬、宝くじと同じようにギャンブルだということですね。

しかし、投資が上記のギャンブルと違う点は、大きく2つあります。

  • 控除率は他のギャンブルと比べて著しく低い(基本は売買手数料分、あとは利回りに対する課税くらい)
  • 「市場の歪み」を利用するか、長期保有すれば勝てる確率が上がる

つまり、投資は、スタート時点で不利になり過ぎず、スタンスさえ間違えなければ勝てる可能性が高いといえますね。
この部分で興味深かったのは、真のギャンブラーは期待値が高いものほど熱中するということ。

ギャンブル研究の第一人者である谷岡一郎によれば、日本の宝くじの期待値が46.4%、競馬などの公営競技が75%なのに対し、ラスベガスのルーレットは約95%、パチンコは約97%。バカラやクラップスになると期待値は99%から最大で99.9%まで上がる(谷岡一郎『ツキの法則』〈PHP研究所〉)。ハイローラーと呼ばれる、いちどの勝負に大金を投じる筋金入りのギャンブラー(ギャンブル中毒者)がバカラを好む理由は、そのゲーム性ではなく期待値の高さにある。
勝率を正しく計算できなければ、ギャンブラーは生き残っていけない。同様に、投資コストに鈍感な投資家はいずれ市場から退出していくことになる。コストは期待値を下げるだけで、なにも生み出さないからだ。

期待値の低いギャンブル(特に宝くじ)に熱中することはストレス発散にはなるかもしれませんが、合理的に資産を増やしていきたい人はやめときましょう。

どんな投資スタイルが良いのか

株式投資でよく耳にする、テクニカル分析ファンダメンタル分析など、いろいろな主張がありますが、本書では株式投資で利益を出すためには、以下の3つの方法が代表的な方法であると主張されています。

  • トレーディング(デイトレード含む)
  • 個別株長期投資(バフェット流投資法)
  • インデックスファンド(経済学的にもっとも正しい投資法)

それぞれ、リスク、リターンや投資にかかる時間などで一長一短なので、投資の目標やライフスタイルに合わせて、上記の手法をどのように組み合わせていくかが肝になりますね。

本書では、初心者におすすめな投資スタイルとして、以下を推奨しています。

もしもあなたが初心者で、これから株式市場を体験するのなら、リスクのとれる金融資産の8割を世界市場ポートフォリオに投資し、残りの2割をトレーディングや個別株投資に割り当てるくらいが基本になるだろう。

世界の株式市場は右肩上がりなので、世界中の各株式市場のインデックスを時価総額の比率で保有すれば、かなり手堅く利益を伸ばしていけるはずです。

この世界市場ポートフォリオを8割にし、最低限の利益を確保できるようにしたうえで、残りの2割をリスクに見合ったリターンが期待できるトレーディングや個別株長期投資を行うことは確かに合理的ですね。

世界市場ポートフォリオに投資するためには

世界市場ポートフォリオに投資したくなった方向けに、どこにどう投資すれば良いかも念のため抜粋しておきます。

なお、あくまでも本書が発行された2013年時点の情報なので、最新情報は自分でキャッチアップしましょう。
また、当たり前ですが投資はあくまでも自己責任でお願いします。

では、該当の一節です。

世界市場ポートフォリオに投資するにあたっては、MSCIワールド・インデックスに直接連動するファンドがないため、先に述べたように、日本市場を除いたMSCIコクサイ・インデックスとTOPIXを85対15の割合で組み合わせることになる。ただし国内のインデックスファンドは信託報酬が年1%程度と割高で、それが利益の圧迫要因になる。
投資コストをより低くするならば、アメリカ市場のETF(上場型投信)を活用したい。この場合は、S&P500インデックスに連動するスパイダーズ(SPY)と、米国以外の主要マーケットのインデックスであるEAFE(EFA)を50対50で組み合わせることで、世界の主要企業に分散投資できる。これなら経費率は年0・1~0・3%で、一般的なインデックスファンドよりずっと有利だ。

ちなみに、SPY・EFAについて、マネックス証券では以下のような状況でした。(10/14時点)

efa

spy

今のところの年間経費率はSPY+EFAで0.43%といったところなので、2013年と比較するとやや高めに推移してきてますかね。(十分に低い率ですが)
ちなみに、マネックス証券内で外国株取引口座を開設しないと取引できないみたいですよ。

なお、S&P500インデックスはアメリカの主要企業の指数なので、AppleやAmazon、Google、Microsoftなどの名だたる企業が名を連ねるので、信頼性できそうですよね(*^-^*)

しかし、住宅ローンがあるなら・・・

私は今年投資家デビューする予定でしたが、本書ではこんな一節も。

住宅ローンを借りてマイホームを購入するということは、不動産市場にレバレッジをかけて投資することだから、株式市場でさらなるリスクをとる合理的な理由はない。わずかに残った金融資産の運用で頭を悩ますより、せっせと住宅ローンを繰り上げ返済したほうがずっとマシだ(ローン金利が3%なら年利3%の預金と同じ運用効果がある)

私は住宅ローンがありますので、株式投資を始めるよりも繰り上げ返済する方が確実ですかね。。
しかも、今は超低金利ですから、住宅ローンの組み替えをしたうえで粛々と繰り上げ返済していくか。

ちなみに10/14時点での最安の金利はじぶん銀行で0.497%(借り換え者用、変動金利)と破格ですよ。→じぶん銀行

まとめ

貯蓄で寝かせておく金額が一定数あるなら、投資を始めてみた方が個人的には良いと思います。
インベスターZを読んでいると、投資活動を通してさまざまな気づきを得られる様子が刺激的ですからね。

本書は株式投資に限らず、市場経済にまで多角的視点で本質的な述べられてますし、何よりもフラットな立ち位置から客観的な論拠なので大変勉強になります。興味のある方はぜひ読んでみてください。

そして、後々お金に困らないようにマネーリテラシーを高めていきましょう(*^-^*)

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