【「約束のネバーランド」から学ぶクリティカル・シンキング①】その結論や情報は正しいか?成果を出すために客観的に吟味しよう!

森田森田

仕事上で「うまく議論が噛み合わないな・・・。」「結論にたどり着くまでにムダがあった。。」など感じたことはないですか?

そんな場合、クリティカル・シンキングを学ぶと効果的です!

ただし、このクリティカル・シンキングは概念的に学ぶことが少々難しい。。

そこで、まずはイメージから学ぶために、週刊少年ジャンプで連載中の「約束のネバーランド」(通称「約ネバ」)を例として解説していきます!

「約束のネバーランド」とは

このマンガがすごい! 2018」オトコ編1位で、2019年1月にTVアニメ化になった少年ジャンプの漫画です。

母と慕う彼女は親ではない。

共に暮らす彼らは兄弟ではない。

ここグレイス=フィールドハウスは

小さな孤児院。

至って平穏なこのハウスで

ささやかながらも幸せな毎日を送る

三人の主人公エマ、ノーマン、レイ。

しかし、彼らの日常は

ある日突然終わりを告げた…

子供達を待つ数奇な運命とは…!?

ジャンルは「ダークファンタジー」などに分類されるっぽいですが、私見では「進撃の巨人」や「東京喰種」などが好きな人はおそらく好きになるでしょう。(私はもちろん大好きな作品)

しかも、ジャンプ作品だけあって、うまく「少年誌」の枠に収まめているのが素晴らしいです。

ジャンプ作品の王道とは言い難いと思いきや、ジャンプの3本柱の友情・努力・勝利をまた違った角度から体現した作品で、ある意味ジャンプの王道だともいえますね。

なお、これから先はネタバレ含みますので、ネタバレが気になる方はこの先を閲覧する際はご注意ください。

クリティカル・シンキングとは

続いて、クリティカル・シンキングについてですが、まずはWikipediaの解説を引用します。

批判的思考(ひはんてきしこう)またクリティカル・シンキング(英: critical thinking)とは、あらゆる物事の問題を特定して、適切に分析することによって最適解に辿り着くための思考方法である。批判の定義については論者によって異なるが、共通的には、単に否定的になるのではなく、自身の論理構成や内容について内省することを意味する。その方法論としては、考察対象をよく理解すること、間違った推論を起こす暗黙の前提を明らかにすること、証拠について評価したり、循環論法や人身攻撃など論理的な誤りを避けるための誤謬についての理解といったこと。21世紀に入り、批判的思考を教育カリキュラムに取り込む動きがある。

クリティカル・シンキングは「批判的思考」と訳されていますが、個人的には若干違和感がありますね。

私としては、「批判」というよりも「客観的に正しいかを吟味する」というニュアンスの方がしっくりきますね。

つまり、クリティカル・シンキングを私的にまとめると、「結論そのものや結論を出すためのプロセス、前提情報が客観的に正しいか吟味すること」だと捉えています。

以上を踏まえて、「約ネバ」を例に解説していきましょう。

「約ネバ」の主人公エマ・ノーマン・レイの3人はクリティカル・シンキングもずば抜けている!

まず、大前提として、「約ネバ」の登場人物は優秀な人が多いですが、中でも主人公3人組のエマ・ノーマン・レイを育てた孤児院「グレイス=フィールドハウス」(作中では「GF」と略されます)出身者は高い知能を有します。

どんな教育カリキュラムが施されているのか、娘の教育に悪戦苦闘している私的には非常に興味深いですが、12歳以下の子どもたちに対して毎日テストが課されていますね。

このGFの中でもエマ・ノーマン・レイの3人はずば抜けて秀才で、クリティカル・シンキングの観点からも優れていますね。

それでは、具体的な場面を元に解説していきましょう!

ウィリアム・ミネルヴァからのメッセージ(3巻)

GFの図書室の本の蔵書票から、ウィリアム・ミネルヴァという人から食用児に向けたメッセージを発見します。

レイ)
因みにママや鬼の仕業って線はないぞ

「秘密を知ったら即出荷」

その原則が全てだ

これは「外」から鬼や大人に隠して食用児(オレたち)に向けたメッセージ

それはまず信じていいと思う

普通、モールス信号にすら気づかないですが、この法則を見出しただけで、この情報を無条件に信じてしまいそうになりますよね。

しかし、レイはこの情報自体が信じて良いものか、しっかり吟味した上で「信じても良い」と判断しています。

森田森田

基本的にGF内で得られる情報に制約がある中で、既知の情報をもとに、新たな情報の「確からしさ」を確かめている点が素晴らしいですね。

アルヴァピネラの蛇の攻略法(5巻)

GFから脱出したエマたち一同はミネルヴァに会いに行こうとしますが、さっそく地面が割れ、地下空間に閉じ込められる想定外の事態となります。

レイ)
よく観ればわかる

あの動物がどうやってこの根に捕まったか

俺達が今からどう逃げたらいいか

なんだ 冷静になれば未知だろうとすべきことは同じ

観察・分析・敵の策(て)を読む

そうだ ウーゴも常に敵を観ていた

観て考えて進路(みち)をつくる

知らなければ知っていけばいい

人間(オレたち)にはそれができるのだから

エマがGFの図書室にあった「ウーゴ冒険記」という冒険小説が、外の世界のガイドブックだと気づいてから、レイも冷静になり導き出した結論がこちらですね。

未知な事象に対して、よく観察し、事実から得た情報を分析して、理解する。

これはまったくビジネスでもいっしょですよね。

森田森田

わずか12歳ちょっとの少年少女たちとは思えないですね・・・!

「野良の”人食い”の群生地」での順応(7巻)

ミネルヴァ探しの次なる目的地「ゴールディ・ポンド」へ向かうため、シェルターの先客で「ゴールディ・ポンド」への到達経験のあるオジサン(本名は作中の12巻以降に判明)にガイドを依頼したエマとレイ。

ただ、オジサンは仲間を失くした経験から、この時点でエマたちに対して好意的ではなく、隙あらば道中にトラブルが起きるよう目論見ますが、想定以上に2人の優秀さに舌を巻きます。

オジサン)
見て覚えた?

けど ただ真似をしてついてきているだけじゃない

俺が嘘を言って騙しゃしないか自分達が知る限りの知識で確認を取っている

エマとレイの2人は、これまた観察・分析をしっかり行い、経験者のオジサンの動きを学び取っていますね。

嘘情報を混ぜてくるオジサンに対し、自分たちの既知の知識を総動員して、未知の情報が正しいかどうか、判断しています。

森田森田

私たちも、エマやレイのように、何かを判断する際、すでに知っていることと、未知なこと(あるいは不確定要素)を仕分けしたうえで、事実ベースで未知なことをつぶし込んでいけば良いですね。

そうすれば、適切な結論を導き出せ、適切な判断をすることが可能になります。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

「約ネバ」の場面からクリティカル・シンキングのイメージが湧きましたか?

大事なことは、未知なもの・事象に対して、自分の手持ちの情報・経験・知識と、事実(ファクト)を観察・分析した情報を加味して結論付け(=判断)することです。

言うは易し行うは難しですが、この習慣化ができると、あなたのビジネス上での成果につながりますよ!

ご参考になれば幸いですm(_ _)m

森田森田

私も絶賛習慣化に向けてがんばっています!

ちなみに、私はクリティカル・シンキングの学習のベースはグロービスのeラーニングです。
コスパ良いのでおすすめですよ!

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